新年あけましておめでとうございます。旧年中に当組合へ賜りましたご厚誼に対し厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、主幹財源事業である共販事業は25年1月から12月までで予算を多少下回る数字で推移致しました。決算年度の3月までの累計で状況改善を期待するものです。
焼成用燃料及び窯業資材の共同購入事業は、解散組合からの業務委譲による取扱品目の増加が収益増に繋がりました。しかし燃料の高止まり傾向は原価比率の上昇による収益悪化要因として依然危惧されるところであります。
陶磁器特性の各種試験料金として県の証紙販売委託事業を行っておりますが近況この取り扱いが活発化し、販売不振の打開のための新商品開発への取り組みが裏付けられます。
需要開拓事業としての見本市出展は、名古屋ドームへの出展は手応えを感じる成果を残し、本年の東京ドームでの出展も周到な準備と意気込みが必ずや期待する成果に繋がるものと確信致しております。
ものづくり支援として国の経済施策としての「ものづくり補助金」への申請が認可され、3DCADとモデリングマシンでの成形作業の効率化を通じての生産効率化と潜在需要の掘り起こしに現在取組んでいるところであります。
業界として取組む有田焼創業400年事業は佐賀県及び有田町並びに関連市町の絶大なる支援を受け昨年より取組みを開始致しました。
その一環として400年事業のプレイベントとしての伝産全国大会が佐賀県の支援の元本年11月20日から24日での開催が決定し、準備を進めているところであります。
2016年の創業400年という目標が業界浮揚のきっかけとなるべく既に様々な事業の展開が見られますことは喜ばしいことであります。数年来、廃業・規模縮小による組合員の減少が続く状況ではありますが、挫けることなく力強く本年も邁進したいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
佐賀県陶磁器工業協同組合 理事長 岩永壽久
平成26年 元旦